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歯石残存デンプン粒分析法による南九州南西諸島地域の植物食の実態と変遷の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K16879
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 考古学
研究機関鹿児島女子短期大学

研究代表者

下野 真理子  鹿児島女子短期大学, その他部局等, 助手 (10533474)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2018年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードデンプン粒 / 歯石 / 南西諸島 / 出土人骨 / 芋類
研究実績の概要

本研究では南九州及び南西諸島、インドネシアから出土した人骨に付着した歯石を採取し、歯石に残存するデンプン粒を検出した。検出した歯石デンプン粒の形態、粒径の記録を行った。出土人骨の歯石から検出したデンプン粒は生前の植物食料に由来するため、出土地域で当時栽培されていた農作物や植物食の詳細を解明する手がかりになる。検出したデンプン粒の植物種は現生植物資料と比較することで特定できるため、植物資料の収集を行い、デンプンの抽出と形態観察、計測等を行った。それらを基に分類図を作成した。デンプン粒の形態や大きさが、他と比較して特徴がある植物種は同定できるが、堅果類、穀類には分類円が重複するものが多く、明確に同定することはできなかった。そのため、堅果類と穀類については粒径等の再検討を行い、分類円の重複は多少解消され、分類図の有用性が高まった。
インドネシア出土人骨の歯石から抽出したデンプン粒の多くは多角形で、グアム産現生植物のタロイモ、赤タロイモ、日本産ヒエ、キビ、アワと形や大きさに類似していた。タロイモは南西諸島のタイモと関連が深いことからグアム産のタロイモ数種と南西諸島のタイモについて比較検討した。その結果、グアム産の粒径は日本産に比べて大きく、さらに、南西諸島の中でもタイモのデンプン粒の大きさが異なっていた。現段階では歯石デンプン粒の由来植物について、特定の植物種である可能性を考えることはできるが、同定は困難であると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 鹿屋市町田掘遺跡地下式横穴墓出土人骨の歯石から検出されたデンプン粒2016

    • 著者名/発表者名
      下野真理子・竹中正巳
    • 雑誌名

      公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター発掘調査報告書7 町田掘遺跡

      巻: 3 ページ: 9-11

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] インドネシア・アルマナラ岩陰遺跡出土人骨の歯石から検出されたデンプン粒2016

    • 著者名/発表者名
      竹中正巳・下野真理子・片桐千亜紀・小野林太郎
    • 学会等名
      日本人類学会
    • 発表場所
      学生総合プラザSTEP(新潟市)
    • 年月日
      2016-10-08
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 田芋デンプンの形態について2016

    • 著者名/発表者名
      下野真理子
    • 学会等名
      鹿児島県考古学会
    • 発表場所
      鹿児島県歴史資料センター黎明館
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 大隅半島の地下式横穴墓出土人骨の歯石から検出されたデンプン粒2015

    • 著者名/発表者名
      下野真理子
    • 学会等名
      日本人類学会
    • 発表場所
      東京 産業技術総合研究所 臨海副都心センター
    • 年月日
      2015-10-10
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2019-12-27  

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