研究課題/領域番号 |
15K16895
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
池田 昭光 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (10725865)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | レバノン / 高齢化 / 老年人類学 / 高齢者 / 人類学 / 宗派 / コミュニケーション / 高齢者福祉 / 高齢者施設 / NGO / 相互行為 / 2000年代のレバノン |
研究成果の概要 |
本研究課題では、高齢化がアラブ諸国の中では最も進展していると考えられるレバノン共和国において、高齢者施設などでの参与観察および聞き取り調査を中心に研究を行った。 その結果、公的な支援では充分な対応ができず、ゆえに同国の様々な宗派集団が基盤となって高齢者関連の施設を設置・運営する様子が浮かび上がってきた。他方で、親族間での高齢者ケアに対する強い志向性が意識の上では根強く、若年層の海外移民との間でジレンマになる局面もあることが認められた。 研究成果については、論文、口頭発表を通して行い、アカデミズムの内外双方で成果還元を行うことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高齢化について、次第に進展しつつも全体的にはそれほど研究の進んでいない中東地域において、レバノン共和国におけるフィールドワークによって、具体的な側面から実態を調査した点で学術的な意義を有している。 また、日本語による情報が限定されている同国の社会的側面の一端について行った研究という点では本邦に知的情報の多様性をもたらす意義がある。特に、一般読者向けのエッセイを通してそうした知見を社会還元できたことには大きな意味があろう。
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