研究課題/領域番号 |
15K16912
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山口 道弘 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (60638039)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 御家人 / 吾妻鏡 / 主従制 / 愚管抄 / 中田薫 / 鎌倉幕府 / 主従 / 傍輩 / 平家物語 / 歴史思想 |
研究成果の概要 |
本研究は、吾妻鏡と平家物語諸本とにおける平行記事の異同を、言説史のやりかたで分析した。その結果、後期の鎌倉幕府が、傍輩(鎌倉幕府が、その麾下のすべての御家人を、将軍の直属従者たるの資格において平等なりとして扱うこと)関係の維持に腐心をしていたこと、就中、他の御家人(とくに自らの姻族)と較べて自らの誠忠を誇るような言論を警戒していたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鎌倉幕府は将軍と御家人との主従関係に拠って立つ。そして、主従双方ともに、その地位は、父から子へと継承される。だから今までの鎌倉幕府研究が、御家人制と父系直系に地位が継承される御家人の家を掘り下げてきたのは、まことに所以あった。たしかに史料上も、幕府が御家人の姻族関係に容喙した事例は少ないのである。 しかし、少なくとも後期鎌倉幕府にとって、御家人の家同士、就中、姻族関係に立つ家同士の調整は重大事で、これへ容喙する事例が少ないのは、幕府があえて触れなかったからである。本研究は、これを明らかにしたことによって、傍輩制度の人為的性格をヨリ一層確かなものとした。
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