研究課題/領域番号 |
15K16979
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 関西学院大学 (2016-2018) 九州大学 (2015) |
研究代表者 |
白川 俊介 関西学院大学, 総合政策学部, 講師 (50737690)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | リベラル・ナショナリズム / グローバル正義 / コスモポリタン・デモクラシー / 移民正義論 / ナショナリティ / 動機 / グローバルな貧困 / 人の移動 / 頭脳流出 / ポピュリズム / デモクラシー / 公共精神 / 信頼 / グローバルな民主主義 / 人権 |
研究成果の概要 |
英米圏の政治理論・哲学において1990年代初頭から中頃にかけて生じてきた「リベラル・ナショナリズム論」について、それは一般的にグローバルな正義やコスモポリタン・デモクラシーに批判的・懐疑的であり、グローバルな諸問題に対して解決策を示しうる規範理論たりえないという批判があった。だが本研究では、リベラル・ナショナリズムの議論の内在的かつ批判的な再検討を通じて、ナショナルな文化的文脈の意義を重視する立場から、理論整合的に導き出されるグローバルな正義およびコスモポリタン・デモクラシーの構想をつまびらかにすることを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的には、ネイションという個別的なものに依拠することは、ともすれば内向きであり排外主義を招くと批判されがちである。しかしながら、本研究から、ナショナリティというものの理解を深めることによって、ネイションを重視すること=内向き排他的であり、普遍的なるものと対立するという理解は必ずしも妥当ではないことが明らかになるように思われる。ゆえに、ネイションに対する不毛な批判を避け、ネイションをある意味で引き受けたうえでの社会・世界構想の提示するうえでの手がかりに本研究はなりうる。
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