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個人の時間配分と生産性・健康資本の格差

研究課題

研究課題/領域番号 15K17080
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 財政・公共経済
研究機関京都産業大学 (2018-2019)
明星大学 (2015-2017)

研究代表者

梶谷 真也  京都産業大学, 経済学部, 准教授 (60510807)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード健康 / 時間配分 / 睡眠時間 / 賃金 / 労働生産性 / 労働時間 / 余暇時間 / スポーツ / 生産性
研究成果の概要

本研究では,生活行動時間のうち睡眠時間に注目して,人的資本や健康資本の生産に睡眠時間が影響を与える重要な要因であるという仮説にしたがって個人の投資行動を表現し,時間の量(どのぐらい)という側面から睡眠時間が個人の生産性や健康に与える影響について実証的に検証した.
【研究1】では,睡眠時間が賃金率(生産性)に与える影響について日本のパネル調査を用いて分析し,週平均睡眠時間の1時間の増加が賃金率を約4~6%上昇させることを示した.【研究2】では,総務省統計局の『社会生活基本調査』を用いて,高齢者の睡眠時間が健康に与える効果を分析し,1日の睡眠時間の増加が健康状態を改善させることを示した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本においても個人の時間配分を分析対象とする経済学の研究が蓄積されつつあるが,研究の蓄積は十分とはいえない.このような中で,余暇時間のうちの睡眠時間を何らかの生産に使用する時間として取り出し,その時間と生産量との関係を分析すれば,個人の行動をうまく表現できる可能性がある.例えば,高齢期においては,多くの人々が労働市場から引退することから,引退前後での時間の使い方も大きく異なる.高齢期の睡眠時間が健康状態を改善する働きを持つことを指摘した本研究の結果は,引退後の生活時間の配分と健康資本の維持に関する議論にもつながり,医療や介護,労働市場に関する具体的な高齢者の政策への応用が期待される.

報告書

(6件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019 2017 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 高齢期の睡眠時間が健康に与える効果2020

    • 著者名/発表者名
      梶谷真也
    • 雑誌名

      明星大学 経済学研究紀要

      巻: -

    • NAID

      120006951785

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Return to Sleep2019

    • 著者名/発表者名
      Shinya Kajitani
    • 雑誌名

      Panel Data Research Center at Keio University Discussion Paper

      巻: DP2019-001

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 若年層の生活時間の変化~『社会生活基本調査』匿名データを用いた分析~2015

    • 著者名/発表者名
      梶谷真也
    • 雑誌名

      経済学研究紀要

      巻: 47(1) ページ: 1-16

    • NAID

      120005619332

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Return to Sleep2019

    • 著者名/発表者名
      梶谷真也
    • 学会等名
      医療経済学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 賃金と睡眠時間2017

    • 著者名/発表者名
      梶谷真也
    • 学会等名
      日本経済学会春季大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 賃金と睡眠時間2016

    • 著者名/発表者名
      梶谷真也
    • 学会等名
      家族の経済学研究会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2016-10-23
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2022-11-04  

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