研究課題/領域番号 |
15K17121
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
神山 寛子 (能間寛子 / 能間 寛子) 学校法人文京学院 文京学院大学, 外国語学部, 准教授 (50632204)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 信頼 / 感情 / コミュニケーション / 組織行動 / 素直さ / 恐れ / virtue ethics / 感情労働 / 自己呈示 / 経営学 |
研究成果の概要 |
当該研究は、信頼関係の構築のプロセスにおける感情の役割や影響について追究したものである。職場の信頼関係構築における感情の役割について、データ分析を通して、「自己呈示の方法」及び「職場の不機嫌を避けるための方法」の2つを枠組みとし、理論化を試みた。 「自己呈示の方法」としては、社会や職場独自の感情表出/抑制の実践が効果的な自己呈示となり、信頼関係の基盤を築くことに貢献していることを明らかにした。 「職場の不機嫌を避けるための方法」としての感情表出/抑制は、日常的なコミュニケーションの中で上司の不機嫌、または職場の誰かが不機嫌になるかもしれない恐れについて戦略的に対応している側面が顕著であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該研究で追究した、職場の対人関係構築における感情(emotion work)の問題は長年示唆され続けていたが、中心的課題として扱われてこなかった。また、信頼関係構築の要件やプロセス、感情表出のルールや解釈には文化的要素の影響が大きいことも指摘されているが、研究は十分ではない。 本研究の成果は、日本の職場における感情の表出/抑制の規則を効果的な自己呈示として明らかにし、信頼を築く基盤になることを指摘できたことに学術的意義があると考える。また、職場のネガティブな感情は、健全なコミュニケーションの妨げとなり、課題でもあることから、そのような側面の改善においても学術的、実務的に有益であると考える。
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