研究課題/領域番号 |
15K17135
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
李 澤建 大阪産業大学, 経済学部, 准教授 (40570495)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 新興国 / 市場戦略 / 新興国企業 / 成長戦略 / 自動車 / 中国 / インド / 民族系 / 製品開発 / 企業成長 / 組織ダイナミックス / 中国自動車 / 民族系企業 / 研究開発 / 海外研究開発センター / 能力結成 / 能力構築 / 事業環境変化 / 経営資源 / 海外研究開発拠点 / アーキテクチャー / 製品開発組織 / 組織能力 / 組織再編 / 環境適応 |
研究成果の概要 |
本研究は自動車産業を題材に、近年アジア新興国企業の成長戦略に対する把握を目的としている。とりわけ、中間層増加重視という先行研究に参考し、所得向上が齎すマクロ環境の変化、そしてそれに関連して企業間競争の強化がいかに企業の能力構築を影響したのかを突破口に、定点観測を計画的に行ってきたのである。 非所得要因を重んじる理由の一つは企業のパフォーマンスの相違が必ずしも所得要因で一意に解釈できない点にあるからである。研究期間内、中国企業に対して27回、インド企業に対して3回を調査し、研究書分担執筆4件、査読付き英文国際誌論文3本、週刊誌記事3本、国際学会報告5回、国内学会全国大会3回にて研究発見を報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新興国企業の成長戦略を把握する際、一番肝心な問いは一様に高成長を経験している新興国において成長パフォーマンスに大きな相違がみられ、さらに一国内でも企業間の成長速度のギャップが確認できるのはなぜだ、という問題であろう。とりわけ、メーカーの数では100を超える中国ではなおさらである。その意味では、所観察対象の中身を捨象して、所得要因などの外部要因からの接近は到底限度がある。本研究では、あえて所得要因を分析の副次的軸に据え、企業内部における経営資源の配置変更、そしてそれに伴う組織ダイナミックスを主要な分析軸にすることで、既存の新興国市場戦略論に対する補完を試みたのである。
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