研究課題/領域番号 |
15K17137
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
矢寺 顕行 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (20582521)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 価値評価 / 実践論的転回 / 採用 / 計算 / 労働市場 / 人材価値 / 評価実践 / 市場の社会学 / 評価 / 募集 / 選抜 / 募集方法 / 評価方法 / 実践としての戦略 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、企業の採用における人材の評価に注目し、選抜プロセスの実践を明らかにすることにあった。具体的には、市場の社会学や価値評価研究といった実践論的転回と呼ばれる議論に依拠し、採用活動を人材の能力の計算・評価の実践として再検討し、採用の問題を指摘するものである。研究の結果、評価が、事物に内在する価値を測定すると同時に、価値を遂行的に生み出していくプロセスであるという分析視角が提示された。その分析視角に基づき、採用における人材の評価を検討した結果、採用は評価基準の設定、募集・選抜の方法の構築とその実行を通じて人材に新たな価値づけが行われるプロセスであることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって提示された研究成果は、既存の採用研究に対して新たな知見を提示しうる。既存研究では、採用の対象となる人材の要件を前提として、それをいかに募集し測定するかに焦点が当てられてきたが、本研究から見出されるのは、人材を募集し測定するという評価活動そのものが人材に対する価値づけであり、採用活動の変更による新たな人材価値の創造という視点を提示する。 上記のような視点は、近年日本で注目される企業の採用活動に対する理解を深めると同時に、個別企業に対して自社にとって必要な人材の要件を再考する必要性を提示し、募集・選抜方法の構築によって多様な人材を自社に引き込むことができる可能性を提示するものである。
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