研究課題/領域番号 |
15K17142
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
商学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
林 靖人 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (60534815)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 地域ブランド / エシカル / 地域関与 / 認証制度 / ひいき / ステレオタイプ / 地域 / ブランド / 地域資源 / 潜在的認知 / 潜在的態度・顕在的態度 / 潜在連合テスト |
研究成果の概要 |
本研究は、食を中心とする地域ブランドの選好において当該地域との関わりが、客観的な評価ではない「ひいき行動」を引き出す可能性について検討を行った。全体的な傾向として、食品(農産品やワイン)に対する知識量の多さは、客観的な評価や選好行為の多様性を生み出すことが示された。しかし、知識量等が比較的少なく、現在地域への高い愛着や地域-自己同一視傾向(アイデンティティ化)を持つ場合、また、自身の安全や安心に関わる判断が含まれる場合に、偏ったブランド選好が発生する可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「ひいき」のような自身あるいは所属集団(内集団)の利益を最大化する偏った選好や行動は、自己のアイデンティティや感情的な側面と結びついていることに加えて、非意図的(無意識)に認知処理が行われるため修正が難しい。しかし、そのメカニズムを分析し、本人が意図しない形で変化や修正する仕掛け(仕組みや制度)を構築することは、差別等の社会課題解決に繋がるだけでなく、SDGsなどの地球課題や未来課題の解決にも繋がる点で極めて重要である。また、これらは技術進化や自然科学研究だけでは解決困難な課題であり、人や社会を対象とする人文・社会科学的研究として取り組む価値が極めて大きい。
|