研究課題/領域番号 |
15K17157
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
新井 康平 群馬大学, 社会情報学部, 准教授 (30550313)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 生産管理会計 / 原価計算 / 会計知識 / リーン会計 / リーン生産 / 管理会計 / 質問紙調査 / 変動費・固定費 / テキストマイニング / コスト変動 / HLM / 会計数値の変動 |
研究成果の概要 |
この研究は,生産現場における管理会計の知識のあり方を探求することを主眼としつつ,さらには企業レベルの実証データなどからも,「会計知識」の存在を描くかといった多角的な分析を行ってきました。 主たる発見事実としては,生産現場では,会計の知識は4次元で構成されているということです。これらは,「ソフトウェアの利用能力」,「財務諸表作成・分析能力」,「勘定科目の測定・評価・説明能力」,「専門的システム運用能力」だったということです。これらは,特に工場において業績に貢献することが知られている「管理会計のシンプル化」を実行する上で,これらの知識が必要とされることが明らかとなりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生産現場での管理会計をシンプルにする上で会計知識が必要というのは,一見,逆説的に聞こえる研究成果かもしれません。しかし,これは,少なくとも現在の生産現場において管理会計が過度に複雑化していること,これらを単純化するには会計の本質的な理解が不可欠であることを示唆しています。これは,会計知識の4つの次元のいずれにおいても,シンプルな管理会計実践と関係していることからも示唆されていることです。いずれにせよ,管理会計が複雑化しないようにするために会計知識を利用するという発見事実は,今後の管理会計研究と教育の双方に有用な成果となりえるでしょう。
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