研究課題/領域番号 |
15K17158
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 中央大学 (2017-2018) 埼玉大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
吉田 智也 中央大学, 商学部, 准教授 (90456286)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 公会計 / 財務会計 / 概念フレームワーク / 認識 / 測定 / 財務諸表 / 構成要素の認識 / 構成要素の測定 / 財務報告モデル / 地方公会計 |
研究成果の概要 |
この研究の目的は,わが国の公会計改革に資する国際的な公会計概念フレームワークを比較分析することであった。具体的には,米国の公会計の概念フレームワークを素材として,財務報告の諸目的,財務情報の質的特性,財務諸表の構成要素の定義・認識・測定といった諸点において,企業会計のそれらと比較し,その異同点を明らかにすることで、公会計に固有の部分が何であるのかを明らかにすることであった。 財務諸表の構成要素の定義・認識・測定は,今後も企業会計との差異は大きくなり,独自の会計情報が作成・提供される可能性が高いことが指摘できた。以上の成果について,10篇の論文を公表し,日本簿記学会関東部会にて報告を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米国の公会計に関する概念フレームワークにおける財務諸表の構成要素の定義・認識・測定に関する諸分析を行い,企業会計におけるそれらと比較することで,公会計にとって固有の部分が何であるのか,公会計の財務諸表によって伝達すべき情報の本質はどのようなものであるかを,ある程度は明らかにすることができた。また,「概念フレームワーク」から演繹的に導出される会計処理・表示方法を実践するために,構築すべき「複式簿記」システムが,期間損益計算や株主価値計算を主目的とする企業会計のそれとは異なる可能性があることも指摘した。
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