研究課題/領域番号 |
15K17184
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
黒田 暁 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (60570372)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 震災復興 / 復興とは何か / 地域社会の回復力 / 集団高台移転 / 生業再生 / 地域社会の再編 / 環境社会学と災害社会学の架橋 / 震災復興活動支援 / 地域の生業復興 / 震災をめぐる暮らしの断絶 / 震災をめぐる暮らしの連続性 / 社会学 / 住まいの再生 / 回復力(Resilience) / 暮らしの再生 / 震災避難 / 復興活動支援 / 地域社会の回復力にかんする社会学的研究 / 集団高台移転事業 / 地域コミュニティの再編 / 生業復興支援 / 当事者の聞き書き / 教育活動と復興活動の事業化 / 回復力(Resillience) / 移転前・移転中・移転後のプロセス / 地域再生 / 生業復興事業 / 地域移動 / 農地復旧と農業復興 / 人間生活環境 |
研究成果の概要 |
本研究は、東日本大震災で津波被害を受けた地域社会を対象とし、その地域社会がどのようにして、震災で受けた被害から回復していくのか、そして回復力を形成していくのかについて、明らかにした。震災後の復興過程を(1)住まいの再建、(2)暮らしの再生、(3)地域社会の再編という3つの局面で捉え、災禍によっていったん断ち切られた暮らしの連続性(continuity)が、苦渋の選択を迫られた人びとの、その後の取り組みや活動により、主体的に引き出され、回復していくことを示した。結果として、被災地域の実態に根差したボトムアップ型の中長期的な地域再生モデル構築へ向けた実装可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2016年2月に共編著『震災と地域再生』を上梓するとともに、(1)住まいの再建、(2)暮らしの再生、(3)地域社会の再編という地域復興のプロセスに関しての論考を複数の書籍・学術雑誌に掲載し、積極的に学術報告を行い、研究の総合的議論を深めた。とくに環境社会学の領域において、災害社会学との関連と位置づけを明確にするための試みを論考・学術報告ともに展開し、災害をめぐる学の融合にも尽力した。また、共編著の『震災と地域再生』を、論考と地元住民の聞き書きを合わせたものとして構成したように、地元住民らとともに震災復興支援活動に従事しながら研究活動を相乗効果的に展開することで、地元への社会還元にも努めた。
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