研究課題/領域番号 |
15K17197
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
元森 絵里子 明治学院大学, 社会学部, 准教授 (60549137)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 子ども社会学 / 歴史社会学 / 子ども史 / 構築主義 / 身体の社会学 / 言説史 / 子どもの権利 / 戦争社会学 / 戦時期 / 戦時動員 / 学童疎開 / チャリティ |
研究成果の概要 |
本研究は、「子ども」とその教育が社会の存立に関わるという、社会学も「社会化」という形で理論化してきた素朴日常的な感覚を、社会意識と制度の関係に焦点をあてて問い直す研究の一部である。本研究期間では、第一に、欧州の子ども社会学の展開の紹介と批判的検討から、歴史記述の理論枠組を練り上げ複数の論文を発表した。第二に、理論枠組と往還しながら、日本において、この感覚が諸制度に組み込まれた後に揺らいだ時期として、総力戦体制下の動員・疎開の事例と、子ども観の再編の意図と新自由主義的風土の交錯する現代の子どもの権利擁護活動の事例とを調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
翻訳と学会の特集等を利用して、英国子ども社会学の展開を紹介すると同時に、日本の研究状況を反省し今後の子ども社会学研究の道筋を示す論文を複数執筆した。それによって、子ども社会学や教育社会学の分野に新しい研究視角をもたらしえたと考えている。国際学会では、日本の事例と理論的関心を結びつけた報告で、一定の評価を得た。社会的には、このような旧来の社会運動の語彙とは異なる新たな視角を、実践現場であるフィールドワーク先に還元していくようにしてきた。これらにより、既存の子ども像・社会像を相対化して現実的に語り実践する基盤の構築と、解放的な社会と生の理論の基礎づくりとを目指している。
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