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パネルデータを用いた初期キャリアの計量分析―大学生の人間行為力・機会・制度―

研究課題

研究課題/領域番号 15K17198
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 社会学
研究機関千葉大学

研究代表者

吉岡 洋介  千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (90733775)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードパネル調査 / 就職機会 / コミュニケーション能力 / 学歴社会論 / シグナリング理論 / 大学生 / 制度 / 人間行為力 / 初期キャリア / 大学卒業生 / コーホート比較 / パネルデータ / インターネット調査 / 大学4年生 / 大卒就職 / コミュニケーションスキル / 大学4年生 / 仕事への不満 / 離職
研究成果の概要

インターネットパネル調査を実施し、大学生のコミュニケーション能力や人間行為力がその後の就職結果に及ぼす影響について明らかにした。おもな研究成果としては(1)大学生のコミュニケーション能力がその後の大企業就職に影響するということについて証拠は得られなかった。(2)コミュニケーション能力のような学生の内面以上に学生が所属する大学名が就職機会にとって重要であるという従来の学歴社会論の頑健性が示された。
今後の課題としては、コミュニケーション能力以外の心理変数の影響の検討と、他のコーホートの分析による結果の頑健性の確認が挙げられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

インターネットパネル調査を用いた計量分析の結果、大学生のコミュニケーション能力がその後の大企業就職に影響するという証拠は得られなかった。学生の内面以上に学生が所属する大学名が就職機会にとって重要であるという本研究の結果は学歴社会論の頑健性を示すものとして学術的意義がある。また、就職機会において、曖昧な能力よりも能力の代理指標こそ重要であるとするシグナリング理論の有効性を示す点も学術的意義といえる。
社会的意義としては、本研究成果は、自己分析やコミュニケーション能力など学生の内面を強調し、自己責任の過度な強調につながりかねない社会の風潮に対し実証的な立場から慎重さを求めるものである。

報告書

(5件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2019 2018 2017 2016 2015

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] どのような不満が若者の職業移動を促すのか?2019

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 雑誌名

      太郎丸博編, 2019, 『周辺的労働に関する短期パネル調査報告書』京都大学文学部社会学研究室

      巻: 印刷中 ページ: 22-31

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 人口減少社会における定年退職と社会階層―男性高年齢者の分析から―2018

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 雑誌名

      阪口祐介編『2015年SSM調査報告書6 労働市場1』SSM調査研究会

      巻: 6 ページ: 29-42

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 大卒就職機会における学校歴仮説とコミュニケーション能力―インターネット・パネル調査による計量分析の試み―2018

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 雑誌名

      ソシオロジ

      巻: 191 ページ: 3-20

    • NAID

      130008048969

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 千葉県6市を対象としたWEB調査の実施と基礎分析―原発への意識、有機野菜の消費と多変量解析2017

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 雑誌名

      米村千代編『地方都市におけるコミュニティ形成・醸成についての調査研究』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書)

      巻: 317 ページ: 43-53

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 男性従業員の仕事への不満が離職に及ぼす影響―不満の解消機会に注目して―2016

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 雑誌名

      フォーラム現代社会学

      巻: 15

    • NAID

      130007253019

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] どのような不満が、若者の職業移動を促すのか?2019

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 学会等名
      第67回数理社会学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 大卒就職機会における学校歴仮説とコミュニケーション能力―インターネット・パネル調査による計量分析の試み―2017

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 学会等名
      第68回関西社会学会大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 高年層における住宅格差―階層帰属意識との関連、持家取得の規定要因から2017

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 学会等名
      第64回数理社会学会大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] The Effect of Communication Skills on Job Opportunities for Japanese University Students2016

    • 著者名/発表者名
      Yoshioka, Yosuke
    • 学会等名
      The 7th Indonesia Japan Joint Scientific Symposium
    • 発表場所
      千葉大学(千葉県千葉市)
    • 年月日
      2016-11-20
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] パネルデータ分析に見る労働市場の流動化―仕事満足にかかわらず勤め続ける者、離職する者―2015

    • 著者名/発表者名
      吉岡洋介
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 発表場所
      大阪経済大学(大阪市東淀川区)
    • 年月日
      2015-08-29
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-03-30  

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