研究課題/領域番号 |
15K17199
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 長野大学 |
研究代表者 |
相川 陽一 長野大学, 環境ツーリズム学部, 准教授 (90712133)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 社会問題 / 大規模開発 / 紛争 / 社会運動 / 戦後史 / 受益 / 受苦 / 成田空港 / 受苦と受益 / 地域社会 / 受益圏 / 受苦圏 / 自治体間格差 / 社会紛争 |
研究成果の概要 |
本研究は、成田空港建設を事例に、戦後日本において大規模開発プロジェクトが地域社会に及ぼした正負の影響を実証的に明らかにすることが主目的である。研究期間内には主として現地でのインタビュー調査と資料アーカイブ調査を実施し、成田空港の計画・建設・稼働・拡張等の各プロセスで生じた紛争の発生要因と地域社会における帰結を明らかにしたうえで、一次資料と二次資料の分析やインタビュー調査結果等をもとに、複数の学会等での口頭発表を行い、査読付論文を発表した。既存研究の多くは成田空港の計画以降に生じたコンフリクトを反対運動の観点から跡付けているが、本研究は反対運動と開発問題の2つの視座を設定したことが特徴である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成田空港問題は、戦後日本史上において大規模かつ長期にわたって続いてきた社会紛争の代表例である。1990年代に、隅谷三喜男氏が代表者となった研究者グループ、地域住民、国等により、紛争の発生と深刻化の歴史的根源を関係者が相互検証する「成田空港問題シンポジウム」等が開催されたが、同空港が長年にわたり地域社会にもたらしてきた正負の影響を社会科学の観点から明らかにする学術研究は実施例が少なく、当事者の高齢化が進む中で、現地でのインタビュー調査や一次資料による研究実施が急務であった。本研究での学会発表や学術論文等により、成田空港問題を社会科学の観点から学術的に捉えることに一歩貢献できたと考えている。
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