研究課題/領域番号 |
15K17207
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
李 洪章 神戸学院大学, 現代社会学部, 准教授 (20733760)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 在日朝鮮人 / 祖国・母国 / ナショナル・アイデンティティ / ディアスポラ / エスニシティ / 結婚移住 / 祖国訪問 / 祖国経験 / 祖国/母国 / 結婚移住女性 / 民族経験 / 在日朝鮮人の渡韓 / 在日朝鮮人運動 |
研究成果の概要 |
本研究は、在日朝鮮人の民族や国家をめぐる経験と日常的実践に関する質的調査を通して、そのナショナル・アイデンティティの複雑性を描き出すことを目的とする。 個人レベルでの民族/国家概念について考察する本研究では、主に以下の3つを具体的な調査対象とした。①結婚移住による在日朝鮮人女性の韓国経験、②在日朝鮮人大学生による朝鮮民主主義人民共和国への「祖国訪問」を通じたナショナル・アイデンティティの構築、③在日朝鮮人運動において「民族/国家」がいかにして語られてきたのかについての言説分析。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在日朝鮮人のナショナリズム研究においては、それが安易に「本国志向」とみなされてきた状況から、民族性や本国との紐帯の強弱に着目してその多様性を描き出そうとする研究や、反本質主義の立場から、その排他性を詳らかにする研究がみられたが、本研究ではそれに対して、研究者による当為を排しつつ、なおかつネーションをめぐる言論が常に政治性を帯びるという原理そのものに着目した。近年、そうした構築主義的な立場からの研究が行われるようになりつつあるが、それに対して学術的貢献が果たせるのではないかと考える。
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