研究課題/領域番号 |
15K17236
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
|
研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
田中 智子 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (60413415)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 障害者家族 / 貧困 / 就労とケアの両立 / ワーク・ロス / 母親 / ケア役割 / 就労 / ケア / 障害者の母親 / アイデンティティ / ワークロス |
研究成果の概要 |
本研究は、障害児者を育てる母親におけるワーク・ロス(労働機会・費用の喪失)に起因した生活問題の実態と、問題解決に向けた社会的支援のあり方について考察することが目的である。障害者をケアする母親のインタビュー調査を通じて、ワーク・ロスの実態について、①労働機会がどのような社会構造のもと剥奪され、その結果どのような生活問題や母親の意識につながるのか、②母親が労働をすることはケア役割ととの両立でどのような点で矛盾を生じさせるのかという主に2点からの考察を行なった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害児者をケアする家族に生じる生活問題の一つに経済的問題があり、障害は貧困に結びつきやすいリスクとして指摘されている。その要因として、障害者を含む世帯の収入が一般世帯と比較して低位であること、その一方で障害のケアにかかる特別な出費が存在することが指摘されている。障害者を含む世帯の収入がなぜ低位に陥るのかということについては、母親がケア役割に専念しなければならないことにより、世帯がシングルインカムに頼らざるを得ないことが挙げられる。 現代日本における雇用の流動化や、貧困の広がりの現状を考えた場合、障害者家族に対する社会的支援の方向性として、就労機会の確保、就労とケアの両立という点も重要である。
|