研究課題/領域番号 |
15K17281
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
荘島 幸子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (70572676)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 性別違和 / 学校 / コミュニケーション / セクシュアリティ / ナラティヴ / 対話的フォーカスグループ / ジェンダーワーク / 概念形成 / 性同一性障害 / 性的少数者 / 支援モデル / 支援 / 教育現場 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、小学校・中学校・高等学校における性同一性障害者/性別違和の児童・生徒(当事者)への支援の方法について、①当事者-教員の間、②当事者-保護者-教員の間、③当事者-他生徒の間の3つのコミュニケーションの側面から検討を行った。結果、学校には 「個別対応-集団対応」、「現在(配慮)-未来(制限:受験等)」、「子どもの成熟-未熟」、「選択肢の限定-拡張」など相対立する軸が存在し、これによって教員の対応や意識にばらつきが生じている可能性が示唆されたが、生徒-教員-保護者が「共同体になっていくための未来に向けた語りを持っている」ことがコミュニケーションの下支えになることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
思春期・青年期の性同一性障害/性別違和の児童生徒は、関係性の中で孤立しやすい。所属感の減弱は自殺の素因であり、早急な介入が必要である。しかし、学校現場では対応に苦慮するケースが目立つ。本研究は学校における当事者を取り巻く関係性を洞察し、学校の機能と役割を明確にすることで、彼らを孤立から救うためのコミュニケーションについて明らかにするという点で意義がある。また本研究は一種の介入を伴い、研究に関わる当事者・教員・他生徒に介入の効果が見込まれる。特に、教員は、現場に対して長期的な波及効果を及ぼすと考えられる。
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