研究課題/領域番号 |
15K17292
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石川 亮太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (80625608)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 強迫性障害 / 精神的汚染 / 認知行動療法 / 変身恐怖 / 強迫症 / 汚染恐怖 / 認知理論 / 認知療法 |
研究成果の概要 |
本研究は,嫌悪する人物と直接/間接的に接触することに対して強い汚染感と洗浄衝動が生じる汚染恐怖の強迫性障害が悪化されるメカニズムを検討した。質問紙調査および実験の結果、嫌悪する人物との直接/間接的な接触によって、強い汚染感だけでなく「嫌いな人物の特性が自分にうつってしまうのではないか」と心配する変身恐怖という症状がおこることを示した。さらに嫌悪する人物に対して生じる汚染感(精神的汚染や変身恐怖)は,思考と現実の混同などの、認知的要因によって悪化されることが示された。さらに,このような強迫性障害には,思考と現実の混同を変容させる認知行動療法が有効であることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,嫌悪する人物と直接/間接的に接触することに対して強い汚染感と洗浄衝動が生じる汚染恐怖のメカニズムを検討した。さらに、嫌悪する人物との接触によって生じる変身恐怖の重症度を測定する測定尺度を開発した。これによって、精神的汚染や変身恐怖に苦しむ当事者のアセスメントが比較的簡便に実施できるようなるだろう。さらに、精神的汚染や変身恐怖に対して、思考と現実の混同にアプローチする認知行動療法が有効であることを示し、これらの症状に苦しんでいる当事者とその家族、および治療者達に、心理学的研究に裏付けられた治療的示唆を示すことができた。
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