研究課題/領域番号 |
15K17294
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
芦高 勇気 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 学術研究員 (30736822)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ストループ / 課題切り替え / コンフリクト課題 / 認知コントロール / 検査法 |
研究実績の概要 |
認知心理学は、個人差研究と臨床場面にますます接近している。特に、認知コントロールの中でも「反応抑制に及ぼす注意機能」の研究の進展は目覚ましい。しかし、臨床場面で使用されている検査法は、古典的な課題を用いた検査法が多い。本研究では、認知心理学の分野で最新の研究で用いられている課題切り替えの手法を用いて注意欠陥多動性障害 (ADHD) の臨床場面への応用をめざした。 臨床検査法として用いられるストループ検査法(新ストループ検査Ⅱ)では、ADHD患者において特異的な効果が得られるとされる。本研究では、ストループ検査法を認知心理学の実験手法と融合させ、課題切り替えの手法を組み込んだストループ課題を用いた。研究手法を融合させることで、臨床研究で得られていた抑制機能の研究成果について認知プロセスを分離して分析することが可能となった。本研究の初年度では、大学生を対象として実験室条件の基礎データを収集した。その結果、課題切り替えを組み込んだストループ実験で逆ストループ効果が得られた。さらに、課題切り替え場面の中の刺激コンフリクトの解決と、反応コンフリクトの解決のプロセスを分離して逆ストループ効果を測定した。今後、逆ストループ効果の発生メカニズムについて臨床での実験を行う必要がある。これらの研究成果を日本心理学会第79回大会のシンポジウムでの話題提供やPsychonomic Society's 56th Annual Meetingなどで発表した。
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