研究課題/領域番号 |
15K17301
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
加藤 佑佳 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60729268)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超高齢者 / 85歳以上 / 神経心理検査 / スクリーニング / 認知機能 / アルツハイマー病 / 認知症 / 臨床 / 神経心理 / 心理アセスメント |
研究成果の概要 |
本研究では85歳以上の超高齢健常者と健常な若年高齢者、超高齢アルツハイマー病(AD)患者を対象に認知機能検査の成績を比較し、超高齢者の認知機能の特徴を明らにした。結果、MMSEのみならずADAS-J cog.やRBMT等のより難易度が高い認知機能検査でも、超高齢健常群は前期・後期高齢健常群とほぼ同程度の成績が維持されることが示された。また、超高齢健常群と超高齢AD群において、MMSEの最適なカットオフ値は推奨されている値とほぼ同じである一方、MoCA 、RBMT標準プロフィール点では推奨されているカットオフ値より低く、超高齢者を対象にこれらの検査を実施する際には留意する必要があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症有病率が高い85歳以上の超高齢者の認知機能を正確に評価することは、早期診断・早期治療(薬物療法・心理社会的介入)を可能とするだけでなく、ひいては本人の自己決定権や意思の尊重、本人・介護者のQuality of Life向上にもつながることが期待される。本研究で、国内の臨床場面で認知症のスクリーニングや精査に一般的に利用されている各種の認知機能検査を用いて、健常な超高齢者の認知機能の特徴や基準値などの基礎資料を提供できたことは、こうした客観的な評価の向上に寄与すると考えられる。
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