研究課題/領域番号 |
15K17312
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 比治山大学 |
研究代表者 |
佐々木 美保 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (50735933)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 糖尿病 / 抑うつ / 不安 / 行動変容 / 認知的要因 / セルフケア行動 / 心理的介入 |
研究成果の概要 |
本研究において,食事療法28項目,運動療法15項目,薬物療法13項目からなる糖尿病セルフケア行動回避的認知尺度が作成された。次に,抑うつ・不安の高い糖尿病患者においては,食事療法・運動療法・薬物療法のアドヒアランスに際して,回避的な考え方を強く有していることが明らかになった。また,そうしたセルフケア行動に対する回避的な認知が,望ましいセルフケア行動を阻害することが明らかになった。したがって,糖尿病患者の行動変容には,患者の認知をターゲットとした介入プログラムを実施し,回避的な認知を緩和することによって,アドヒアランスを高める必要性があることが本研究の結果から示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病患者のセルフケア行動遂行における阻害要因として,回避的な認知のパターンが存在していることが明らかになり,それは特に抑うつ・不安といったネガティブな気分を有している患者において高いことが明らかになった。また,そうした認知を測定することのできる尺度を開発することができ,今後はアセスメントツールとして活用していくことが可能と考えられる。
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