研究課題/領域番号 |
15K17318
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 大分大学 (2016-2018) 名古屋大学 (2015) |
研究代表者 |
村上 裕樹 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (40600325)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 情動制御 / 脳 / マインドフルネス / メタ認知 |
研究成果の概要 |
マインドフルネス傾向の高い参加者に対して,実験的なストレス場面として,不快な画像を呈示した際の脳活動を測定した。その結果,右前部島皮質においてより高い活動が見られた。前部島皮質は情動の自覚に関する脳領域とされていることから,マインドフルネス傾向の高い人では,身体の情動反応における気づきが高いことを表している。また,前部島皮質と右扁桃体の機能的結合が,マインドフルネス傾向の高い人で低下していることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,ストレス低減効果のあるマインドフルネスにおける脳内メカニズムが明らかにされた。心理学的アプローチは非科学的な印象を持たれることも多いが,このように神経科学的なエビデンスを蓄積することで,そのような偏見を払拭することができ,ひいてはマインドフルネスを実施し,トレーニングを続ける動機づけにもつながるものと考えられる。 さらに脳内メカニズムの一端を明らかにしたことにより,一般的に難しいマインドフルネスの状態を脳活動を可視化してトレーニングするニューロ・フィードバック療法や,直接脳を刺激するアプローチに生かすことができる。
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