研究課題/領域番号 |
15K17350
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
酒井 佑輔 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (30632591)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | unlearn / レイシズム / 人種主義 / 教育 / 社会教育 / spivak / サバルタン / 被抑圧者 / 人種差別 / 外国人 / 環境教育 / 他者 / 在留外国人 / 移民 / 外国人技能実習生 / 社会的排除 / ESD |
研究成果の概要 |
北米における人種主義に抗う教育実践に関する調査研究並びにガヤトリ・スピヴァクを中心としたunlearnの概念に関する理論研究を通じて、(1)西欧・北米におけるunlearn概念と日本のunlearn概念の議論の整理やその議論の特徴や差異、(2)理論研究の成果を大学での授業等の教育実践に実際に落とし込むことで日本社会が抱える人種差別やマイノリティ排除に抗する教育実践に対するunlearn概念の理論的可能性、(3)社会的排除に抗うESDにおけるunlearn概念の可能性について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、unlearn概念をレイシズムや社会的排除に抗う教育実践に位置づけることで、包摂の取り組みが孕む排除の論理を常に意識化し、不可視化されるサバルタンや他者に対し一層の注意や想像力を傾けることが可能となることを明らかにした。また、ESD(持続可能な開発のための教育)という文脈に引き付けた場合、それ自体は近年「地域」の動的・批判的把握を踏まえて境界線の絶え間ない引き直しを可能とし、地域の存立において異質な他者同士の集いが前提とされることで、地域の範疇からしばしばこぼれおちるサバルタン・他者との共生から協働への展開可能性も明示した。
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