研究課題/領域番号 |
15K17356
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
横井 紘子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (60557784)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2015年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 保育学 / 現象学的方法 / 生きられた時間 / 時間性 / 3歳児保育 / 生活と発達の連続性 / 保育実践研究 / 保育 / 3歳児 / 現象学的研究 / 実践研究 / 保育実践 / 現象学 / 主観性 / 3歳児 / 認定こども園 / 生活の連続性 / 子どもの安定 / 現象学的視点 / 参与観察 / 現場との互恵性 / 現象学的時間論 / 木村敏 / 自我と時間 / 遊びと時間 / 3歳児の特徴 / みんなの時間 / メルロー=ポンティ / 遊びの特徴 / 幼児教育・保育 |
研究成果の概要 |
本研究では、現象学的視点から3歳児の「生きられた(時間性)」を探り、「いま」の自己が「いままで(過去)」からも「いまから(未来)」からも制約を強く受けないという3歳児の時間性の特徴を明らかにした。また、生活の連続性とは、家庭生活と園生活の同一の経験ではなく、差異を孕んだまま、「いままで」や「いまから」に支えられて「いま」の自己が安定する経験として捉え直された。暗黙のうちに了解されていた3歳児保育の実践知の一端を解明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、発達心理学の知見が主流となっている当該分野において、現象学的方法を用い、子どもの時間概念がいかに獲得されるかといった従来の発達観とは異なる視点で、子どもの時間感覚を明らかにした点である。社会的意義は、3歳児保育の独自性を時間性という視点から解明したことで、5歳児に比べて単に発達的に未熟な存在として3歳児を捉えるのではない、3歳児の独自の世界を尊重した保育の実践知を言語化した点である。 3歳児の保育内容の特徴が実践に近い形で整理され、保障されるべき子どもの経験、それを支える保育者の援助の可能性について示すことができた。
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