研究課題/領域番号 |
15K17368
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大分大学 (2016-2019) 相愛大学 (2015) |
研究代表者 |
大島 崇 大分大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (70715276)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 戦後初期 / カリキュラム / 教師 / 子ども / 観察 / 記録 / 問題解決学習 / 実践と研究 / 知識 / 実践研究 / 子どもの実態 / 省察 / カリキュラム改革 / 授業研究 / 協働 / 単元学習 / 教師の専門性 / 教師の力量形成 / 校内研究 |
研究成果の概要 |
戦後初期における子どもに関する記録に基づく教師による研究について探究した。具体的には、①学習の対象と子どもとの関係を把握する教師の専門性の自覚化、②コア・カリキュラム連盟におけるワークショップの影響、③カリキュラム改革による学習の観察方法や教師間の協働性の変容、④問題解決学習における知識の位置づけと実践研究の質の検討、という点が明らかとなった。 また、現代的な課題として事後協議会が深まる手立てを探究した。具体的には、①授業者の願いや意図の共有、②子どもの姿の共有、③授業中の一場面への焦点化の3点が手立てとして有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来見落とされがちだった戦後初期における授業研究や教師の専門性に関する史料の検討を通して、カリキュラム開発運動の収束や学習方法論の転換に着目する一般的な視座に対し、学習の対象と子どもとの関係を把握する教師の専門性の自覚化のプロセスとして再評価するという新たな視座を提案したという点で学術的意義がある。さらに、戦後初期の問題解決学習は,子どもの実態を十分に踏まえられなかったという「研究の質」の問題により「実践の質」の検討を十分にできなかった可能性について指摘しており、従来とは異なる枠組みで「実践の質」に迫ることが求められている現在の教育実践の課題を探究する上で示唆的であり、社会的意義が認められる。
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