研究課題/領域番号 |
15K17412
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 大阪樟蔭女子大学 |
研究代表者 |
濱谷 佳奈 大阪樟蔭女子大学, 児童教育学部, 准教授 (60613073)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ドイツ / 道徳教育 / 宗教教育 / 哲学教育 / 宗教科 / 倫理・哲学科 / コンピテンシー / 多様性 / 実践哲学科 / カリキュラム / 教育学 / 宗教 |
研究成果の概要 |
本研究では、多様な民族的・宗教的・文化的背景を持つ人々により構成される価値多元的なドイツ社会における、道徳教育のカリキュラム及び教授学習方法の変革を解明することを目的とし、倫理・哲学科と宗教科の相互影響関係に着目して検討した。コンピテンシー重視の考え方等の影響を受け、これらの教科間でもカリキュラム上の連携が現在進行中である。連携のあり方は州ごとに多様であるが、州によってはイスラームの宗教科を開設するなど、宗教科による宗派的宗教教育と倫理・哲学科による世俗的価値教育とのさらなる共存・連携が模索されている。こうした研究成果は、学会発表やドイツの道徳教科書の翻訳及び学術図書の刊行により公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツの道徳教育のあり方が、多様性の中での共存・連携を図るという緊張関係のなかで形成されてきたこと、また、ドイツの事例から言えば、近代公教育の一大特色とされる「近代化=世俗化=脱宗教化」という図式は、基本法の制定期からすでに当てはまらないことを学術図書の出版によって示した。 加えて、コンピテンシー志向のカリキュラムに対応した実践哲学科教科書を翻訳出版し、シンポジウムとワークショップの開催によって、研究者だけでなく現職の小・中・高・特別支援学校等の教員の協力を得て、日本の道徳教育や宗教教育とのアイディアの交流を図ることができた。
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