研究課題/領域番号 |
15K17428
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 島根県立大学 (2018) 国際医療福祉大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
内山 仁志 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (60348604)
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研究協力者 |
小田部 夏子 国際医療福祉大学クリニック, 言語聴覚士
奥村 智人 大阪医科大学, LDセンター, オプトメトリスト
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 低出生体重児 / 視覚認知 / WAVES / 視機能 / 認知特性 / 学習障害 / 漢字能力 / 視覚特性 / 注意 |
研究成果の概要 |
低出生体重児に関する視覚特性を明らかにするために視機能および視覚認知検査を行った。その結果、健常児と低出生体重児を群間比較すると、視力や両眼視などの視機能は良いにもかかわらず、低出生体重児群では視覚認知課題において有意に評価点が低い項目があった。特にノイズ図形に埋もれた中から標的となる図形を見つけることに困難を抱えていることが明らかとなった。また小学生以降も視覚認知力は向上することが成人を対象とした実験結果や文献からの知見で示唆された。今後は脳機能や脳構造との関連で低出生体重児の視覚特性を検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周産期医療の進歩や高齢出産の増加により近年増えている低出生体重児は高頻度に視力障害、斜視(両眼視異常)などの視機能異常を来すことが知られている。今回の研究成果により、視機能と視覚認知を評価することで、視力障害はなくても、視覚認知に問題を抱える低出生体重児が存在することが明らかとなった。また小学生以降に向上する視覚認知要素があることや視覚の可塑性研究から、児童期での訓練もある程度有効であることが示唆された。学習障害ハイリスク児である低出生体重児の視覚特性を就学早期に評価、訓練することは障害の重篤化を防ぐ意味でもその意義は大きい。今後はエビデンスに基づく有効な訓練方法の確立が必要と考えられた。
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