研究課題/領域番号 |
15K17636
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
赤池 陽水 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (70726744)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 宇宙線電子 / ガンマ線 / 陽子・原子核 / 国際宇宙ステーション / 高エネルギー宇宙線 / TeV電子 / 近傍加速源 / 暗黒物質 |
研究実績の概要 |
国際宇宙ステーションにおける宇宙線観測実験CALETは、宇宙線の起源や加速・伝播機構の解明を目的に、GeVからTeVの高エネルギー領域における宇宙線観測を実施している。CALETの検出器は平成27年8月に宇宙ステーション補給機「こうのとり」によって国際宇宙ステーションに搭載され10月から観測を開始した。所期の目的であるTeV領域の電子観測に成功し、高統計のエネルギースペクトルの導出に向けて長期間の観測を行っている。 本研究では、精確なエネルギースペクトルの導出に向けて、CALETの取得データの詳細な解析を実施した。打ち上げ前に地上で取得した宇宙線ミューオンやテストパルス、及び宇宙ステーション搭載後に機上で収集した宇宙線のデータを基に、検出器全チャンネルの応答が打上前後で変化せず正常な応答を示していることを確認した。また長期間の定常観測に向けて、軌道上の観測環境に応じた観測条件の最適化を実施した。軌道上で取得したデータを基に検出器のエネルギー較正を実施するとともに、取得イベントのエネルギーや粒子種の再構成を実施し、CALETがTeV領域の電子成分のイベントを取得していることを示した。さらに陽子から鉄までの原子核、及びガンマ線が検出されていることを示した。これらの成果を基に、CALET実験は正常に初期運用を終了し、定常運用への移行を達成している。今後高統計・高精度なエネルギースペクトルの導出に向け、長期間の観測を継続すると共にデータ解析の高精度化を図る予定である。
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