研究課題/領域番号 |
15K17704
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 富山県立大学 (2018) 新潟大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
三本 啓輔 富山県立大学, 工学部, 准教授 (50515567)
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研究協力者 |
根本 祐一
赤津 光洋
後藤 輝孝
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 超音波物理 / 原子空孔 / 電気四極子 / 表面弾性波 / 強相関電子系 / 半導体物性 / 格子欠陥 |
研究成果の概要 |
半導体産業で用いられるシリコン中の原子空孔は希薄に存在し,原子空孔の電子状態は立方対称性をもつ。超音波計測により弾性定数の低温ソフト化の圧力依存性を調べることで,原子空孔の量子状態がもつ電気四極子と超音波歪みが相互作用する機構を明らかにした。また,原子空孔濃度が臨界濃度を超えると四極子歪み結合の発達により低対称に歪むことが示唆され,これは従来の電子スピン共鳴実験による結果と一致する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シリコン原子空孔の観測とその電子状態の解明は,基礎研究のみならず産業応用も期待される重要な課題である。シリコン原子空孔軌道はCe化合物の電子状態と類似しているため,本研究は強相関物理において普遍性をもち,多極子が主役を演じる強相関物理の発展が期待される。さらに原子空孔濃度評価技術の開発が進むことでシリコンの結晶育成技術の発展につながり,超音波物理の研究成果が社会に還元されることが期待される。
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