研究課題
若手研究(B)
本研究プロジェクトを通して、強磁性体・反強磁性体の持つ対称性の情報を最大限に活用した物性予測手法を開発し、さらに、異常ホール効果や電気磁気効果などの目的の物性を発現する磁気構造を系統的に生成する新しい理論手法を提案している。これらの理論は、Mn3SnやMn3Geで近年発見された、磁化のない非線形磁気秩序相の巨大異常ホール効果を説明する理論として提出され、同磁気秩序相における異常ネルンスト効果や磁気光学カー効果の発見にもつながっている。
現在機能性材料として使われている磁性体のほとんどは強磁性体である。材料としての機能性は多くの場合外部から電場や磁場を印加した際の応答現象によるものであるが、近年、強磁性体でのみ発現すると考えられていた異常ホール効果や異常ネルンスト効果といった現象が一部の反強磁性体で強磁性体と同等かそれ以上の効果として現れることが明らかになっている。本研究プロジェクトでは、これらの磁気的な秩序相の対称性の情報を最大限に活用することで反強磁性体の物性現象を明らかにでき、磁性体材料の可能性を反強磁性体にまで広げたことで、今後の物質探索や物質設計研究に大きな変革をもたらすことが期待できる。
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すべて 国際共同研究 (9件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 7件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 8件、 招待講演 14件) 図書 (1件) 備考 (7件)
Physical Review B
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