研究課題/領域番号 |
15K17727
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
西田 祐介 東京工業大学, 理学院, 准教授 (80704288)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 冷却原子 / 近藤効果 / 輸送測定 / エフィモフ効果 / 一次元量子系 / 流体力学 / 散乱長 / 体積粘性 / せん断粘性 / 久保公式 / 量子ビリアル展開 / ボース粒子 / フェルミ粒子 |
研究成果の概要 |
本研究では、冷却原子を舞台に現れる様々な量子少数現象や量子多体現象について研究を行った。特に、最後の2年間では、時間的・空間的に変化する散乱長を伴う流体力学について研究を行い、非相対論的一般座標変換不変性と共形変換不変性とを用いることで、時間・空間的に変化する散乱長が体積粘性と共に流体方程式に現れることを明らかにした。さらに、高温極限での体積粘性をフガシティによる系統的な展開を用いて計算した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冷却原子実験では、フェッシュバッハ共鳴により原子間の散乱長を変化させることができるが、さらに散乱長を時間的・空間的に変化させることも可能である。そこで本研究では、時間的・空間的に変化する散乱長が、強相関多体系のダイナミクスを支配する流体力学をどのように変更するかを明らかにした。ここで得られた知見により、強相関系の輸送係数という理論的に計算することが困難な量を、冷却原子実験を用いて決定するための道筋が開けた。
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