• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

電荷状態尖鋭化による核スピン量子状態の保護

研究課題

研究課題/領域番号 15K17729
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 原子・分子・量子エレクトロニクス
研究機関大阪大学

研究代表者

田嶌 俊之  大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (40437356)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード量子情報 / 量子光学 / ナノ物性物理
研究実績の概要

固体の構造は複雑であり不純物や熱等の環境的雑音が核スピンに大きく影響しデコヒーレンスの原因となっている。解決法の一つとして究極の高品質材料の作製であるが道のりは長い。古典の情報処理でも使用される尖鋭化を量子操作レベルで行い環境雑音を除去し量子状態を保護するという新たな視点から研究を行った。そして、量子情報処理、磁場センサーへの応用化を促進することを目的に行った。固体中の不純物や熱などの要因で起こる環境雑音から、固体中の常磁性中心(特に、ダイヤモンド中のNV中心)が持つ電荷を電流制御により尖鋭化し、核スピン量子状態を保護する手法の確立に向けて研究を行った。
核スピン量子qubitを保護するには、より高速で電荷が動くことで尖鋭化状態をつくるほうが良いことから、Pin接合型ダイヤモンド基板中のNV中心の電荷状態を高速に動かしつつ尖鋭化状態をつくることを目指した。直流操作で電荷状態の変化は確認されていたが、交流操作で動かすことでより電荷の柔軟な操作性を求められないかという研究を行った。本研究は、核スピン量子qubitを保護する目的で行われているが、交流操作性の確認に加えて、直流操作ではみられない交流操作でみられる変わったピークを発見し興味深い物性の結果を得ることができた。これらの結果は、NV中心を含むダイヤモンド基板作製においても重要となる結果である。これらの成果に加えて、ダイヤモンド量子情報処理のみならず様々な物理系も含め光量子ネットワーク上で重要となる多者間量子もつれ量子操作に関する理論提案を行い、現在一本の論文を投稿中である。また、光子系やダイヤモンド量子情報処理における現状に関するセミナーを一件行った。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-04-16   更新日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi