研究課題/領域番号 |
15K17743
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
|
研究機関 | 東北大学 (2017-2018) 東京大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
加納 将行 東北大学, 理学研究科, 助教 (10739056)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | データ同化 / スロースリップイベント / 余効すべり / 摩擦特性 / GNSS / 琉球海溝 / 逆問題 / 超低周波地震 / 低周波地震 / SSE / インバージョン / アジョイント法 / 地震サイクル / スロースリップ |
研究成果の概要 |
本研究では、巨大地震発生に影響を与えると考えられる余効すべりとスロースリップ(SSE)発生域の摩擦特性の推定、断層すべりの予測のための「データ同化」手法の開発を行った。2003年十勝沖地震の余効すべりが速度強化域で起きていること、またデータ同化により余効すべりの予測性能が向上すること、をアジョイント法で示した。また、琉球海溝南西部のSSEを対象に、GNSS観測データからSSE発生域の摩擦特性が時間変化している可能性を定性的に示し、マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いて定量的に検証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、将来起こるであろう巨大地震の予測に向けて重要な、断層すべりの様式を支配する摩擦特性の推定と、断層すべりの予測に向けたデータ同化手法の基盤を開発した。本研究で扱った余効すべりやSSEは巨大地震の発生に関連していると考えられるが、数日~数年程度と時定数の長い断層すべりの予測精度が向上したことは、更なる手法の発展により、巨大地震が発生する可能性のある領域への長期的な応力擾乱をより定量的に評価が可能になる可能性を示唆している。関連して、摩擦特性が時間変化する可能性はこれまでの断層すべりの計算では考慮されておらず、今後その観測事実を考慮したより現実的な数値計算を行う必要があると考えられる。
|