研究課題/領域番号 |
15K17746
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 愛幸 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90508350)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スロースリップ / 潮汐 / 海溝型地震 / 地殻変動 / 重力 |
研究成果の概要 |
東日本のM>7.5の地震の発生時期には月の楕円軌道に関係する8.85年の周期性が見られるが、なぜそのような弱い潮汐が地震を誘発するかは分かっていなかった。本研究は、弱い潮汐の効果が増幅されるメカニズムの一端を初めて明らかにした。10年スケールの海洋の変動や地殻流体の移動が短周期の潮汐と組み合わさることで、大地震の震源域周辺のプレート境界の沈み込み速度が長期的に増減し、地震発生確率が変化することが確かめられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海溝型大地震の発生時期の確率的な見積もりには、30年以内に何十パーセントという表現がよく用いられる。本研究は、潮汐が地震を誘発するメカニズムを明らかにすることで、地震がより起きやすい時期、起きにくい時期を数年の時間スケールで見積もることのできる中期予測の手法を切り開くものである。本研究の結果は、例えば、海洋変動の一例である黒潮大蛇行を予測することで、その後の地震発生確率の変動をある程度予測することが可能になることを示唆している。
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