研究課題/領域番号 |
15K17768
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
森岡 優志 国立研究開発法人海洋研究開発機構, アプリケーションラボ, 研究員 (90724625)
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研究協力者 |
土井 威志
田口 文明
Behera Swadhin Kumar
Engelbrecht Francois
Storto Andrea
Iovino Dorotea
Masina Simona
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 気候変動予測 / 十年規模変動 / 南大西洋 / 南インド洋 / 海面水温 / 大気海洋海氷結合モデル / 予測 |
研究成果の概要 |
南大西洋と南インド洋の海面水温に見られる十年規模変動について、観測データの解析と気候モデルを用いた実験を行い、物理プロセスと予測可能性を明らかにした。南大西洋の海面水温変動は、大気の変動に伴う南北および鉛直の熱輸送により生じており、南極周極流によって東向きに伝播することで、南インド洋の海面水温に十年規模変動をもたらすことがわかった。また、南大西洋の大気変動にはウェッデル海の海氷変動も寄与していることが示唆された。さらに、気候モデルを用いて、南大西洋と南インド洋の海面水温変動を十年先まで高い精度で予測できることがわかった。以上の成果を、国際誌6編(主著)に出版し、うち2編をプレスリリースした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海面水温の十年規模変動は直上に大気の変動を伴い、周辺域に長期の気候変動をもたらす。そのため、十年規模変動の仕組みを理解し、予測することは気候研究において重要である。北半球の海面水温に見られる十年規模変動はこれまで数多くの研究が行われてきたが、南半球の十年規模変動は観測データが乏しく、物理プロセスや予測可能性は十分に調べられてこなかった。本研究の成果により、南大西洋と南インド洋の十年規模変動に新たな知見を加えることができた。また、南大西洋と南インド洋の十年規模変動は、アフリカ南部の降水量に十年規模変動をもたらすため、十年規模変動の予測を通して降水量の長期予測に貢献することが期待される。
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