研究課題/領域番号 |
15K17781
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 大阪市立大学 (2017-2018) 鳴門教育大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
足立 奈津子 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (40608759)
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研究協力者 |
刘 建波
闫 振
DORJNAMJAA Dorj
ALTANSHAGAI Gundsambuu
ENKHBAATAR Batkhuyag
渡部 真人
江﨑 洋一
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | カンブリア紀 / 絶滅事変 / 微生物類礁 / 古杯類 / 中国 / モンゴル / 地球表層環境 / 生物礁 / 微生物岩 |
研究成果の概要 |
モンゴルゴビ・アルタイ地域と北中国山東省に分布する,カンブリア紀第二世末に生じた絶滅事変前後の礁に着目し,造礁生物と礁の構築様式の変遷を検討した.カンブリア紀を通じて主要な礁の構築者である石灰質微生物類 (Epiphyton等) は,微小骨格化石群の出現や生痕化石の多様化とほぼ同時期に生じた.古杯類繁栄期の礁では,古杯類と石灰質微生物類の多様性は高く,ボトリオイドセメントが発達する.一方,古杯類の消滅後の礁 (ミャオリン世) では,石灰質微生物類の多様性は減少し,ボトリオイドセメントも観察されない.絶滅事変前後で,造礁生物の種類と多様性,海洋環境 (海洋のMg/Ca比等) に変化が生じた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モンゴルゴビ・アルタイ地域と北中国山東省に分布するカンブリア紀第二世末に生じた絶滅事変前後の礁を対象として研究をおこない,カンブリア紀に大繁栄した石灰質微生物類礁の確立時期と造礁生物古杯類や石灰質微生物類の多様性の変化,古杯類礁の構築における石灰質微生物類とセメント (アラゴナイト起源のセメント等) の役割を明らかにした.これら成果は,絶滅事変前後での礁生態系と海洋古環境の変化を明らかにするだけでなく,後生動物の爆発的多様化と大規模絶滅事変の両方が生じたカンブリア紀の地球生物環境の実態を解き明かすことに繋がる.
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