研究成果の概要 |
間隙サイズとイオン吸着特性の関係を調べるために,間隙サイズの異なる多孔質シリカ粉末を用いてNaCl溶液(1, 100 mM)中で酸-塩基滴定実験を行い,間隙サイズと表面電荷密度の関係を調べた.試料には,平均間隙直径が1.2, 50 nmの2種類の多孔質シリカ粉末を用いた.滴定実験の結果、100 mMでは、間隙サイズに依らずほぼ同じ表面電荷であるのに対して,1 mMでは間隙サイズが小さくなるほど表面電荷がゼロに近づくことが分かった.この結果は,間隙サイズが小さくなるほど,シリカ表面のシラノール基が解離しにくいことを示している.
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