研究成果の概要 |
電極表面間距離を制御しながら光照射が可能な電気化学表面力装置を構築した.有機光触媒として研究例のあるフタロシアニンと3,4,9,10-ペリレン四酢酸ビスベンズイミダゾールの積層膜について表面力測定可能な平滑表面の調製方法を検討し,二乗平均粗さ2 nm程度の表面の調製に成功した.調製した膜電極表面間の表面力測定を,構築した装置により測定し,水酸化カリウム水溶液中における相互作用力測定が可能であることを確認した.観測された相互作用力は距離の増加に伴って指数関数的に増加し,その減衰長は溶液塩濃度から算出されるデバイ長と一致することが分かった.表面力測定に使用した電極の光電流挙動についても確認した.
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