研究課題
若手研究(B)
本研究は,河口域における環境に配慮した河道改修技術の構築を最終的な目標とし,河川汽水域に生息する貝類に影響を及ぼす要因について,流域スケールの物理要因と河道特性との関係を調べ,貝類の生息に影響を及ぼす河道特性要因を明らかにしたものである.貝類相による類型化の結果,70河川は貝類相の類似度から3つの区分に類型化(潮汐卓越型,波浪卓越型,弱潮汐型)され,分類結果は潮汐と波浪の2つの外力に特徴づけられた.貝類相と河道特性の単相関分析の結果,グループ毎に貝類相と相関の高い河道特性が異なることから,河川汽水域の保全や改修の際には,物理要因が類似したグループ毎に環境評価や目標設定を行う必要がある.
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