火山灰の資源としての価値創造を実現し,広域環境からみた省エネルギー化の実現および居住環境の快適性向上を達成するため,火山灰の調湿性能を向上させるとともに,その内装仕上建材の性能を発揮できる吹付け建材について検討した。 その結果,本研究の提案する火山灰の湿式吹付け施工においては,水結合材比1~4の範囲で,水:火山灰=1:4(体積比)かつJASS15M-103フロー70~90mmを満たす調合が最適であることがわかった。また,これらの湿式吹付け建材が調湿性能評価基準を満足することを確かめた。さらに,火山灰の酸分解および加熱発泡処理によりポーラス化が促進され,調湿性能の向上が期待できることがわかった。
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