研究課題/領域番号 |
15K18169
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
熊倉 永子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (90716135)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 樹木 / 日射遮蔽効果 / 都市熱環境 / 対策マップ / 暑さパターン / 都市緑化 / ツイート / 街路樹 / ビッグデータ / 投稿写真 / 移動計測 / 熱環境 |
研究成果の概要 |
本研究は、夏季午前中の通勤時間帯の都心部の歩道を対象に、移動実測とシミュレーションによって、樹木の日射遮蔽効果が期待される場所を抽出し、特徴別に分類し、その結果を地図上に可視化した。具体的には、移動実測では、気温と平均放射温度を道路方位別に分析し、樹木の日射遮蔽効果が高い街区の実態を把握した。熱環境シミュレーションでは、実在する13街区で計算し、歩道上の日陰の割合と、平均放射温度の関係を分析した。樹木の日射遮蔽効果は、歩道面積に対し最大40%程度であり、歩道に木陰が形成されない街区もあった。以上を踏まえ、歩道上の日陰の割合、平均放射温度と気温差から、対象街区に対する熱環境対策マップを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市の緑は、街路樹や空地に積極的に取り入れられており、今後も増加することが期待されているが、その物理的な効果を定量評価する研究は少ない。本研究は、夏季の通勤時間帯における歩道に対し、樹木の日射遮蔽効果が高い場所を抽出・分類し、地図上に可視化したものである。実測により、道路幅、建物高さ、道路方位によって熱放射環境が似た傾向であることを把握した上で、それぞれに対し、シミュレーションによって樹木の日射遮蔽効果による対策方法を分類した。樹木の日射遮蔽効果を実際の街区へ導入する方法に関する情報は、快適性に配慮した都市緑化の際に役立つものと考える。
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