研究課題/領域番号 |
15K18192
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
守田 正志 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (90532820)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | イスラーム / ドーム / 東地中海 / 架構 / キリスト教 / 中世 / 建築技術 / ビザンツ / 建築構成 / 北キプロス・トルコ共和国 / アナトリア / ギリシャ / トルコ共和国 / 地中海 |
研究成果の概要 |
本研究では、中世に建設された東地中海地域のドームを有する建築を対象に、4回の現地調査を通して130棟以上のドーム建築の現状を把握するとともに、詳細な画像データや実測データを得た。 得られたデータを用いて、所在地域や創建年代を考慮し、各遺構の内部構成・外部構成・装飾形式の観点から、地域的・時代的特性について整理した。また、情報の少ない遺構については、併せて、創建年代の推定や修復の有無について検討した。 さらに、東地中海地域としてのドーム建築の系譜化の端緒として、アナトリア地域のイスラーム墓廟建築における特殊なドーム架構形式の系譜を、近隣建築文化圏の影響を考慮しながら導出し得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は建築の技術や構築法に着目することで、多様な文化が混淆した広範な東地中海地域に成立したドームを有する建築を等価な分析対象としている。そのため、本研究の成果は、宗教や国という枠組みを超えた技術交流・文化交流の証左としてのドーム建築の歴史的展開の解明に資するものである。すなわち、これまで概ね別個に議論されていたキリスト教世界の建築とイスラーム世界の建築の歴史に対し、その相互影響に関する新たな知見を供するものである。
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