研究課題/領域番号 |
15K18193
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
服部 佐智子 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 研究員 (20614126)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大名屋敷 / 上屋敷 / 御三家 / 御三卿 / 奥向 / 江戸上屋敷 / 空間構成 |
研究成果の概要 |
将軍家の女性の住まいと大名家の女性の住まいの比較対象として、実際に入輿した将軍家の娘の嫁ぎ先である御三家・御三卿の奥向を取り上げ、大名屋敷における女性の生活空間について、部屋構成、付属する設備空間、室内意匠、実態を含めた建築空間を包括的に検討し、御三家の紀州徳川家江戸中屋敷本御殿大奥において、江戸城御本丸大奥と同様な部屋構成、使われ方がみられたのに対し、御三卿の一橋邸大奥において、御簾中の生活空間として近傍で生活を完結できるよう整備されていた一方、江戸城本丸御殿大奥にみられた対面・接客空間が整備されていなかったことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上層武家住宅の女性の生活空間に関する研究は限定的で建築空間と女性の生活の実態との関係は明らかにされているとはいえない。それに対し、女性の生活空間の部屋構成、設備空間、室内意匠、使用実態を包括的に検討する本研究は、従来、男性の生活空間に付属する空間として、曖昧な印象論で語られてきた女性の生活空間の解明に資するものであり、今後の建築史研究の領域を拡げる意義をもつ。
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