研究成果の概要 |
アルツハイマー病を含むタウオパチーの病理的特徴は異常リン酸化タウを含む凝集体である。本研究では定量的リン酸化かつ組み合わせ解析可能なPhos-tag法を用い解析を行なった。培養細胞強制発現タウを解析したところ、12の異なるリン酸化アイソタイプが存在し、主な部位はThr181, Ser202, Thr231,Ser235,Ser404であった。これはマウス脳タウと同様であった。ヒト脳を用いた解析では予想外に非リン酸化タウの存在率が高いこと、病理進行程度でリン酸化の更新がみられたが可溶性タウでは異常リン酸化は見られなかった。このことより凝集タウが積極的にリン酸化を受けることが明らかになった。
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