研究課題
若手研究(B)
本研究では腸内に定着可能なヒト唾液由来細菌の同定とそれらの細菌種が腸管に与える影響を調べた。健常者と炎症性腸疾患患者の唾液細菌叢の無菌マウスに投与することで、腸内にヒト唾液細菌種が定着したノトバイオートマウスである「ヒト唾液マウス」を作成した。ヒト唾液マウスの腸内における炎症性T細胞の集積量を解析した結果、ヒト唾液マウスは、無菌マウスに比し炎症性サイトカイニンを生産するTh1およびTh17細胞の割合が増加していた。菌の分離選抜を行うことで、腸内の炎症関連する複数のヒト唾液由来細菌種を同定した。現在は、得られた菌株のゲノム情報を用いて作用機序の解明を進めている。
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DNA Res.
巻: 印刷中 号: 3 ページ: 261-270
10.1093/dnares/dsx001
