研究課題
若手研究(B)
本研究では、卵母細胞に豊富に存在する母性効果因子を用いて、分化全能性を有した幹細胞へのリプログラミングを目指す。23種類の母性効果因子を、山中4因子とともに一つずつMEF細胞へ発現させたところ、そのうちいくつかがiPS細胞へのリプログラミング効率を上昇させるとともに、全能性の遺伝子マーカーとなりうる胚2細胞期特異的遺伝子の発現およびその陽性細胞の分布を増加させた。母性効果因子を発現するES細胞あるいはiPS細胞を、初期胚と混合させ胎盤胞まで成長させたところ、これらの細胞が通常寄与できない栄養外胚葉へ寄与している可能性が示唆された。これらの母性効果因子は、全能性獲得に重要である可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)
PLoS One
巻: 11 号: 6 ページ: e0157138-e0157138
10.1371/journal.pone.0157138
巻: 11