研究課題/領域番号 |
15K18552
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐々木 結子 (関本結子) 東京工業大学, 生命理工学院, 研究員 (60422557)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ジャスモン酸 / ジベレリン / 輸送体 |
研究成果の概要 |
ジャスモン酸と(JA)とジベレリン(GA)はシロイヌナズナの稔性に必須の植物ホルモンである。私達は稔性制御に関わる因子GLUCOSINOLATE TRANSPORTER 1 (GTR1)の解析を進めている。 本課題の遺伝子発現解析によりgtr1の花でGAの生合成または分布に異常が見られることが示唆された。またGTR1の相同遺伝子であるGTR2とGTR1との二重欠損株(gtr1gtr2)を解析し、gtr1gtr2は野生株に対して花糸の細胞が短いが、細胞の数自体は野生株と同程度であることを示した。この結果はGTR1とGTR2が冗長的に機能し、花糸の伸長を介して受粉時期を制御することを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
花粉の受粉のタイミングは植物ホルモンによって制御されている。本研究では花芽の発達時において植物ホルモンの1つジベレリンの輸送体として機能するGTR1およびその相同遺伝子GTR2の詳細な機能解析を行い、これらが花糸の伸長制御を介して受粉のタイミングを制御していることを示した。受粉が適切なタイミングで行われることは、作物の収量にも大きな影響を与える。そのため、受粉タイミングの制御機構の一端が明らかになることは、基礎研究のみならず、農業分野においても重要な知見となる。
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