研究課題/領域番号 |
15K18574
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 宇都宮大学 (2018) 基礎生物学研究所 (2015-2017) |
研究代表者 |
八杉 公基 宇都宮大学, 工学部, 研究員 (50722790)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 魚類 / 行動 / 左右非対称性 / 生態学 / 認知 / メダカ |
研究成果の概要 |
メダカの個体レベルでの行動の左右非対称性の検出と行動間の左右差の関連性を解明することを目的とし、摂餌行動・捕食者への反応・同種他個体への反応・経路選択・逃避行動における左右差を調べる実験を行った。丁字路を使った経路選択実験では、全体の25%の個体が左右いずれかに強く偏った選択性を見せた。一方で、多くの個体では刺激から逃避行動開始までの時間に顕著な左右差は見られず、神経機構の左右対称性が示唆された。野外個体の胃内容調査では、ブリと被食者の関係に行動と認知の左右非対称性が影響していることが示唆された。また、複数個体を扱う実験を円滑に進めるため、3DCGメダカを使った実験システムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「利き」と呼ばれる行動や認知の左右非対称性は、我々を含めた脊椎動物で一般的に見られる現象だと考えられつつある。生理学的および遺伝学的な知見の多いメダカでもこれが確認できたことから、この現象の遺伝的な基盤の解明が期待される。また、本研究の結果は、集団の組織化や群れの統一的な移動を可能にする仕組みを理解するにあたり「個体の特性としての左右差」という新たな視点をもたらす。
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