研究課題/領域番号 |
15K18603
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
神戸 崇 北海道大学, 農学研究院, 専門研究員 (40648739)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | セミ / 抜け殻 / マイクロサテライト / 集団遺伝学 / 発生量 / 脱皮殻 / RAD-Seq / 次世代シーケンサー / 昆虫 / 生態学 |
研究成果の概要 |
セミの集団構造や大発生のメカニズムを探るため、2種のセミについて、次世代シーケンシング技術を活用したマイクロサテライト・マーカーの開発と、抜け殻からのDNA抽出法およびPCR増幅法の開発を行った。エゾハルゼミの抜け殻の集団サンプルに適用したところ、1遺伝子座で70%以上の遺伝子型決定に成功し、十分なデータが得られることが示された。また、基礎的な情報として、幼虫の生息する地中の温度の記録と、年ごとのセミの発生量調査も行った。発生量は1地点では2種が同調した変動を示したが、地点間では同調性は低く、局所的に変動していることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昆虫類では、抜け殻をDNA試料として核遺伝子マーカーを用いて集団遺伝学的解析をした例はこれまでにない。本研究で開発した抜け殻を使用したDNA解析手法は捕獲の難しいセミ類のDNA試料を効率的に収集することを可能にし、セミの行動や集団構造などこれまであまり研究が進んでいなかった分野を進展させることになる。また、絶滅危惧種など、保全が必要なセミの種や集団の遺伝的多様性を非侵襲的に調査するのにも有効であり、保全施策の評価、改善に寄与する。
|